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肥前吉田焼デザインコンペティション|成果発表展

肥前吉田焼デザインコンペティション成果発表展 「小さな磁器産地、吉田で生まれた10のストーリー」を 嬉野と東京の2会場で開催します 「小さな磁器産地、吉田焼の未来を拓く」をテーマに、 受賞作品すべての商品化を掲げ開催された「肥前吉田焼デザインコンペティション2016」。 その成果発表展を、地元である嬉野会場(和多屋別荘)と東京会場(MINA-TO/スパイラル1F)で開催し、 受賞した全10作品を初披露いたします。 小さな磁器産地、吉田で生まれた10のストーリー 佐賀県嬉野市の山間にある小さな集落、吉田。 有田焼、伊万里焼、波佐見焼など、歴史ある陶磁器産地と同じ肥前地区にありながら、いささか認知度の低い肥前吉田焼は、そのアイデンティティをどう捉えるかが課題のひとつでもありました。今回のデザインコンペティション開催は、肥前吉田焼の新たな可能性を模索するものであり、商品としてのアイデアだけでなく、吉田という小さな磁器産地に向き合い、これからのものづくりを共に考え、共に歩む人材との出会いもまた大きな収穫となりました。 本展は、デザイナーと産地職人らが大切に育み商品化した10作品の初お披露目となる機会です。ぜひ足をお運びいただき、実物をご覧ください。 今後は2017年6月頃を目処に販売体制を整え、更なるチャレンジを進めていく予定です。 ●受賞作品一覧はこちら→ ●審査会の様子はこちら→ photo : Hiroshi Mizusaki 肥前吉田焼デザインコンペティション成果発表展 <嬉野会場:和多屋別荘> 会  期:2017年3月8日(水)ー3月12日(日) 9:00-18:00 会  場:嬉野温泉 和多屋別荘 ロビー 住  所:佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙738 MAP 同時開催:嬉野茶時「うれしの花霞」 3月11日(土)ー3月12日(日) ※一部、受賞作品を利用したメニューの提供も予定しています 肥前吉田焼デザインコンペティション成果発表展 <東京会場:MINA-TO/スパイラル1F> 会  期:2017年3月16日(木)ー3月26日(日) 11:00-20:00 会  場:MINA-TO/スパイラル1F 住  所:東京都港区南青山5-6-23 オープニングレセプション:

肥前吉田焼の未来を真剣に考えたデザインコンペ審査会

photo / text = ハマノユリコ 応募総数167作品!デザインのプロが半数以上を占めた本格的なコンペティション 「小さな磁器産地、吉田焼の未来を拓く」をテーマに、肥前吉田焼産地で初めて開催されたデザインコンペティションの審査会が、2016年11月15日、16日の2日間にわたり行われました。 知名度のない肥前吉田焼産地で行われた初めてのデザインコンペにも関わらず、全国から集まった応募総数はなんと167作品!応募者はフリーランスやインハウスですでにデザインに携わっている方が半数以上を占め、海外からの応募もちらほら見受けられました。応募者の皆さんの真剣な思いを受け、窯元ほか運営スタッフも今更ながら本格的なデザインコンペの開催を実感し背筋を伸ばします。 デザイン、建築、小売り、流通、メディア、作り手などさまざまなジャンルから6人の審査委員を迎えた審査会では、「実現する可能性の高い商品企画か」「吉田焼らしさをどう捉えるか」「市場性や販促効果、話題性が見込めるか」「デザインの革新性、創造性があるか」などを基準にコンセプトシートの審査を行い、グランプリ1点、準グランプリ1点、優秀賞4点、産地賞4点の計10点の受賞作品が決定しました(※)。審査委員の多角的な視野が生かされた審査会の様子をレポートします。 ※審査基準の観点で準グランプリは2点から1点に、優秀賞は2点から4点に変更となりました。   実現可能性・市場性・創造性とともに、肥前吉田焼らしさをどう捉えるかが課題 11月15日午後、審査会会場となる肥前吉田焼窯元会館の会議室に167点にのぼる応募作品のコンセプトシートと模型等のプレゼンテーション品をずらりと並べ、審査委員の到着を待ちます。 今回審査委員を務めていただくのは、h-concept代表の名児耶秀美さん、OpenA代表の馬場正尊さん、Discover Japanプロデューサーの高橋俊宏さん、ローヤル物産代表の辻武博さん、NEW TIME(中国)のディレクターArk Xieさん、肥前吉田焼窯元協同組合理事長の江口直人さんの6人。会場入りした審査委員の皆さんは、まず応募作品の多さに驚かれた様子でした。水玉の茶器が肥前吉田焼の代表作であることから、水玉をモチーフにした作品が目立ちましたが、テーブルウェアだけでなく、フラワーベースや照明、ステーショナリー、玩

肥前吉田焼を知っていますか?産地見学会で感じた出会いの予感

photo / text = ハマノユリコ 全国から総勢約50名が参加した肥前吉田焼産地見学会 残暑厳しい8月末の昼下がり、緑豊かな山間にある肥前吉田焼窯元会館に集まる人、人、人。 肥前吉田焼デザインコンペティションの関連イベントとして企画した産地見学会に参加してくださる皆さんが、シャトルバスから続々と降りてきました。 決して交通の便が良いとはいえない嬉野・吉田の地に、本当に人が集まるだろうかという関係者一同の不安をよそに、フタをあけてみれば、定員を上回る約50名もの申し込みをいただき、大盛況の産地見学会です。 佐賀や福岡近郊だけでなく、東京、大阪、京都、北海道に鹿児島など、遠方から泊まりがけでご参加いただいた方も多く、その期待度に身の引き締まる思いがしました。 13時からと15時からの2回に分けて設定された見学会には、各回約25名が参加。それぞれ別の見学コースを回ります。窯元会館で受付をすませた参加者たちは、この日のために制作された「吉田皿屋マップ」を受け取り、いざ出発です! 13時からの回に参加した方は、辻与製陶所で染め付けと転写の現場を、副久製陶所で機械ろくろによる成型と呉須による絵付けの濃みを見学。15時からの回では、副千製陶所で排泥鋳込みと削りの説明を受け、副正製陶所で釉かけとイッチンの技法を見学していただきました。 参加された皆さんはコンペへの応募を検討いただいていることもあり、デザインを勉強している学生や教員、インハウスやフリーランスですでにデザイナーとして活動している方など、デザインに対する基礎レベルが高く、見学現場では「収縮率は?抜け勾配は?」など専門的な質問が飛び交っていました。対応にあたる窯元の職人たちにの説明にも気合いが入ります。   茶器づくりの職人技 うれしの茶を特産にもつ地域柄、吉田には土瓶や急須など茶器を製造している窯元も多く、毎日茶こし穴を開け続けて何十年という茶こし職人さんもいるほど。今回は、バラバラに成型された急須パーツの組み立て作業を見学させていただき、柔らかすぎず乾燥しすぎず絶妙な生地の状態を見計らって、手際良く接合する職人技に感嘆の声があがりました。   独自の道具が生み出す伝統技法 酸化コバルトを主原料とする絵の具「呉須(ごす)」を使い、素焼きした生地に下絵(染め付け)を施す工程で、「濃み(だみ)」と