Hamon
肥前吉田焼のルーツに想いを馳せる
水と石をモチーフにしたテーブルウェア
肥前吉田焼の始まりともいえる鳴谷川での陶石発見。この起源にまつわる水と石をモチーフにした重ねて使えるテーブルウェアです。
プレートには水の波紋をイメージした4つの模様が彫り込まれ、ワンプレートで料理を盛りつけるときのガイドにもなります。波紋の溝には、シリーズのボウルやカップをセットできるので滑りにくく安心です。

プレートの小さなくぼみにソースを入れてディップするのもおすすめ。ボウルのSはカップの上にスタッキングも可能です。単体でも組み合わせても使いやすく、さまざまなアイデアが広がります。
2017年11月、淡いブルーのグラデーションが美しい新色Aoがバリエーションに加わりました。
STORY|見えない部分のこだわり
薄く、フラットなプレートに、波紋のような溝が広がるデザイン。
この商品を手にとったとき、想像以上に軽いことに驚かされるだろう。
ぜひご覧いただきたいのが、プレートの裏面だ。
表面の波紋の形状に合わせ、美しく配置された高台のライン。
ここに、商品開発に関わった産地の技術者たちの努力が詰まっている。

このプレートをこれだけ薄く、そして歪みなく美しい平面に仕上げることができたのは、佐賀県窯業技術センターの協力によるところが大きい。
カフェ風にワンプレートで利用することを想定した「Hamon」は、サーブしやすいよう軽さが求められるが、高台のないベタ底のプレートで表面に溝をつけただけでは相当な重さになってしまう。
そこで、高台をつけて本体の厚みを薄くする成形を検討するも、どこにどのような高台をつけるのか。図面の修正は難航していた。高台をつける位置により、表面に凹凸が生じ、波紋のイメージに影響を与えてしまうのだ。
また、同心円で描かれた波紋の模様は、カップやボウルを乗せる溝としても機能させる必要があるため、変形して乗せる器がはまらなくなってしまっては意味をなさない。
どう歪みが出るかは、実際に焼いてみなければわからない部分ではあるが、窯業技術センターの最先端の3Dデジタルデザインにより緻密に計算された高台の配置が、表面の波紋の形状を損なうことなく美しく成形することを可能にした。
text = ハマノユリコ
CASE GALLERY|嬉野茶寮
2017年3月に開催されたイベント「うれしの花霞/嬉野茶寮」でご利用いただきました。
商品名 | Hamon 波紋 |
価格 | [ White ] Plate: 8,500円(税抜) Bowl S: 1,600円(税抜) Bowl M: 2,200円(税抜) Cup: 2,000円(税抜) [ Ao ] Bowl S: 1,800円(税抜) Bowl M: 2,400円(税抜) Cup: 2,200円(税抜) |
サイズ | Plate: 283×283×H9mm Bowl S: φ92×H32mm Bowl M: φ116×H55mm Cup: φ88×H95mm / 40cc |
カラー | White / Ao |
品番 | Plate: 5-H-P-W Bowl S: 5-H-BS-(W/A) Bowl M: 5-H-BM-(W/A) Cup: 5-H-C-(W/A) |
素材 | 磁器 |
デザイナー | 足立 眞緒 |
窯元 | 副久製陶所 |
肥前吉田焼デザインコンペティション 産地賞受賞
\デザイナーからひとこと/
肥前吉田焼の起源にある「水」と「石」をモチーフにデザインした器のシリーズです。
副久製陶所さんと一緒に作り上げたことで、産業の歴史や磁器の魅力、面白さを知ることが出来ました。
このHamonをきっかけに、佐賀には肥前吉田焼という素晴らしい焼き物があること覚えていただけたら嬉しいです。(足立 眞緒)
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注意事項
<陶磁器の特性>陶磁器の原材料である陶土や釉薬は、天然原料を使用しているため、特性上、若干のゆがみや表面に黒い粒状の点、釉薬のむらが出ることがありますが、素材の特性としてお楽しみください。