新企画「吉田皿屋トレジャーハンティング」が始まります

photo / text = ハマノユリコ

吉田皿屋トレジャーハンティング

気分は目利き!埃にまみれてお宝を探す「吉田皿屋トレジャーハンティング」

肥前吉田焼の産地で、新たな企画が動き出しています。その名も「吉田皿屋トレジャーハンティング」。

古い倉庫に眠る在庫の山から、目利き気分でお宝の器をゲットしようという、
楽しみながらお得感も味わえるイベントが、陶磁器問屋「ヤマダイ」(大渡商店)で2016年11月9日からスタートします。

グランドオープンに先駆けて行われたプレイベント参加し、実際にトレジャーハンティングを体験してきました。

吉田皿屋トレジャーハンティング

嬉野吉田皿屋地区は、窯元・商社計8社で肥前吉田焼を守り続ける小さな産地ですが、その中で唯一の卸商社が、創業150年の老舗陶磁器問屋「ヤマダイ」です。海外との貿易が栄えた明治時代には、肥前の焼き物商社として販路拡大に貢献しました。

そんなヤマダイの倉庫には、歴代の当主が買い付けた年代物の器が多数眠っており、吉田皿屋トレジャーハンティングでは、この中から宝探しのようにお気に入りの器を探し、カゴいっぱいに詰めて持ち帰ることができます。

 

吉田皿屋トレジャーハンティングトレジャーハンティングの楽しみ方

肥前吉田焼窯元会館の駐車場に車を停めたら、トレジャーハンティングのチラシをもらって、会場へのマップをたよりに歩くこと約2分。受付を済ませたら、指定のカゴを持って、いよいよトレジャーハンティングスタートです。

歴史あるヤマダイの倉庫は、土壁が残る昔ながらの古い木造で、とても風情があります。

倉庫内に入ったら、まずはぐるりと見回して、普段はなかなか入ることのできないこの空間を堪能してください。ワクワクと気持ちが高まってくるのを感じませんか?

体験参加された皆さんも、「吉田にこんなところがあったんですね」と興味津々。「カッコいい!」「すごーい」と感嘆の声があがりました。

吉田皿屋トレジャーハンティング

デッドストックの中には一般には出回らない仕掛品などレアな器も!

ヤマダイは商社なので吉田焼に限らず、有田焼や伊万里焼、波佐見焼など、歴代の当主が仕入れたさまざまな器が残っているのですが、時には面白い商品にも出合います。そのひとつが牛丼のチェーン店「吉野家」の業務用食器。かつて吉野家の牛丼のどんぶりや湯呑みなどを請け負っていた窯元の廃窯に伴い、引き取った商品の一部などが混ざっているようでした。

吉田皿屋トレジャーハンティング

また、有田焼は割烹食器を主に作ってきた歴史があるので、ヤマダイのデッドストックにも料亭向きの普段見慣れない器がたくさんあり、「これは何のための器ですか?」と、質問がでることもしばしば。
かやくご飯などを入れる円柱形の飯器をみて、「スタッキングして小物入れにしたらかわいいかも」と、自由な発想で新たな使い方をイメージするのも楽しみ方のひとつです。

正規品だけでなく、中には仕掛品(しかかりひん)と呼ばれる制作途中の商品があったりして、それに気がついたときは別の意味でお宝を見つけた気分になりました。絵付け前の商品など、見方によっては斬新で洗練されたデザインにも感じ、仕掛品だと気がつかない方もいるようです。そんなサプライズを楽しめるのもヤマダイのトレジャーハンティングならでは。

気になる商品を見つけたら、当主の大渡義直さんにお話を聞きながら選ぶのも楽しいひととき。思いがけないエピソードが飛び出すかもしれません。

吉田皿屋トレジャーハンティング

吉田皿屋での体験と、自分にとって価値のある器を持ち帰る

吉田皿屋トレジャーハンティング倉庫に足を踏み入れた時、あまりに膨大な量に圧倒され、どこから探し始めたらいいのか戸惑っていた自分も、最後は「全部見ないと気が済まない」とばかりに夢中になって楽しんだトレジャーハンティング。

参加された方が何に興味を示してセレクトしたのか、カゴの中身も気になりますよね。ついつい横目で見ながら、「それ、いいですね」「向こうにまだありましたよ」などと会話もはずみます。

倉庫の中には、お皿やお茶碗、湯呑み、どんぶり、小鉢や酒器、醤油差し、使い方のわからないもの、見方によっては珍しいものまで多種多様な品が揃っていて、そのどれをお宝と感じるかは、あなた次第。

「高額なのはどれですか?」「歴史的に価値が高いのはどれですか?」という質問も多く、そういった判断基準ももちろんあると思いますが、「自分にとって価値のある器」を見つけられるか、自分の感性を試されるのが難しくもあり楽しいのだなと感じました。

カゴいっぱいにお気に入りの器を詰め込み、満足げな笑顔で帰る参加者の様子に、ホッと胸を撫で下ろした関係者一同。埃にまみれ一生懸命探して選んだヤマダイの倉庫での体験を思い出しながら、ぜひ毎日の食卓で気兼ねなく使っていただけると嬉しいです。

吉田皿屋トレジャーハンティング吉田皿屋トレジャーハンティング 2016年11月9日から毎日開催
定員:1日先着10名(予約制)
開放時間:午前9:30〜12:00
料金:1カゴ 5,000円コース/10,000円コース ※現金のみ
予約方法:吉田皿屋トレジャーハンティング公式WEBサイトからご予約下さい(前日17:00迄)

写真)ハンティングした戦利品の一例(一部)